病気に備えるなら貯金?医療保険?

貯金のメリット

貯金の最大のメリットは、「自由度の高さ」です。「今月は出費が多くて生活費が苦しかった」という月は貯金額を減らせますし、病気や通院でお金が必要になったときは自由に引き出せます。

貯金のデメリット

当然ですが、貯金はお金がたまっていなければ使うことができません。病気が突然起こって仕事を休む必要が出た際、貯金していた以上の費用が発生すると「お金が足りない!」ということになります。

医療保険のメリット

医療保険の最大のメリットは、「保険に入ったその時から医療費の準備ができる」という点です。「医療保険はお守りのようなもの」と言われることもあり、「なにかあっても大丈夫」という安心感があります。

もう一点メリットがあり、貯金とは異なり毎月支払った医療保険は「生命保険料控除」という税金控除の対象になります。

医療保険のデメリット

検査や介護を目的とした治療目的ではない入院など、医療保険の条件に当てはまらないときは「入院給付金」「手術給付金」が受け取れず、払い続けたお金が無駄になることがあります。

プランにもよりますが基本的には支払った以上のお金が受け取れることはなく、「払い損」となることがほとんどです。

病気への備えは「今の貯金と健康保険の有無」で変わる

現在150万円以上の貯金がある人は医療保険に入るメリットは少ない

手術で高額な金額になっても「高額療養費制度」で8万円以上は返金されますし、病気やケガで会社を休んだ場合には、健康保険の「傷病手当金」から給与の3分の2が1年6か月保証されます。

高額な医療費が毎月発生すると4回目以降からは4万4千円に下がり、最大でも年間64万円程度の負担となります。そのため医療保険に無加入の状態で毎月高額医療が発生しても、「150万円程度」の貯金があればひとまず2年半ちかくは医療費を貯金で賄えるといわれています。

現在貯金や健康保険がない人は「医療保険」で備える

「手元にまとまったお金がない」方や、「自営業などで健康保険がない」方は入ったその日から医療費の準備ができる医療保険がおすすめです。掛け捨てタイプなら月々の負担も少なく、ほかにいい医療保険があれば身軽に乗り換えられます。健康保険がない方は給与をサポートしてくれる医療保険がおすすめです。